2007年オススメ題材

〜思いつき企画――御家人による流行予想〜

相変わらずだらだらした文章なので、時間の無い方は最後の『2007年オススメ題材』から読み始めればいいかと。
暇な人、心優しい人は前から順に。
『2006年の傾向』『2007年の傾向と対策』『2007年オススメ題材』という内容です。
あくまでもコレは一OBの考え。現役が好きなようにやるのが1番やと俺は思ってます。参考にする、ヒントを得る、それくらいの気持ちで、軽く読んでください。
要は、書いた内容に対して少々自信が無い(笑)

2007.5.3.御家人

『2006年の傾向』

2006年の傾向というのは自ずから2005年の影響をモロに受けているわけで、1、2年生は2005年の状況を知らないと思われるので、そこらへんの話をざっと。
なぜ2006年の傾向なんて考えるのかと言うと、もちろんそれが2007年の傾向に影響を与えているわけで。

2005年、すなわち56thの状況を簡単に説明。
簡単に言うと、題材が非常にバラけた。3年で龍を作ったクラスが皆無だったり。
大賞も3年金賞も、共に初めてと言える趣向を成功させている。女2体(人3体)、人7体。
アイディア重視の流れと言ってもいいかも知れない。
そんな中、2年金賞は正統派な作品だったりもするのだが。
しかし、やはり3年の人(又は鬼とか"人型"のもの)の多さは異常で、人をきっちりと作れるかが問われたと思う。普通のことやけど。
55thに比べ、蛍光灯は少々減ったか。

56th以前からあった、ねぶた型の行灯(言いすぎか。ねぶたを意識した行灯、くらいのニュアンス)、更には分類不可能な構図の行灯が増えた。
※ねぶた型の反対語:2体型行灯。人一体動物一体型。もう少しスマートな言い方ありそう。典型的なものは、前から見て左に動物、右に人間。上から見ると対角線で人間と動物に分かれている。
そんな中、3-6が正統派(2体型行灯)で成功しているのがむしろ少数派。
題材を工夫する上に、人と動物の配置をとことん工夫するようになったと言える。
また、56th大賞の影響を受けて女性を行灯に取り入れるクラスが急増。
虎が少ない。白虎の影響で増えるかと思ったかが、むしろ敬遠された。そのまんま白虎作っても目新しく無いし、黄色にするのも配色的に白虎に比べ損やし・・・ということやと思われる。
確かに、作りづらいか。
武器でやたらと剣が多かった。剣=蛍光灯。

[簡単なまとめ](御家人トップトーク過去ログと本質的には同じこと言ってるだけ)
1.蛍光灯の増加
質的向上は正直、余り見られていないと思う。
2.構図の変化
2体型行灯が激減。独自の形を探す流れに。
3.奇抜系題材の増加
構図だけでなく、題材も多くの工夫が見られ、多様化した。
4.顔のレベルの低下と傾向の変化
内容的にも55th56thに見られたねぶた的な顔は無く、回帰した(質とコレとは別問題やけど、ねぶた的な顔の評価は高い)。
5.剣の増加
そんな中、3-2が矢に挑戦。

『2007年の傾向と対策』

1番予想がしやすいのは、武器。
さすがに剣は食傷気味なので、各クラスが工夫してくることでしょう。
薙刀とか矛とかいうあたりは当然出てくるとして、他にもユニークな武器が出てきそう。
2006年のねぶたやと、三国志「張飛 厳顔を降す」の矛+薙刀+盾なんていうのは、参考になると思う。
ねぶたの武器は北高行灯に比べ相当質が高いから、参考にすべき。やっぱり、武器はカッコイイのがいいやん。子供な発想。
というか、北高行灯の剣の柄の平均って、単なる六角形とかやんかぁ? そういうトコ、結構いじれると思うねん。
あー、細身の剣とか、見てみたい。(電飾が発狂しそう)
使いづらいけど、やっぱり盾が出てくるだろうと、ここは強気に予想。(北高生がどれくらいねぶた参考にしているのかわからんから微妙やけど)

奇抜系題材の予想は難しい。
というか、予想の裏をみんな狙っているわけで、ココに書かれちゃ少々困ったりもして(笑)
海産物系がそろそろ来る時期かと思うので、海産物系が3クラスほどどどっと来るに一票。
大賞の影響→水→海産物系という流れも自然。
あと、象がいきなり現れていきなり消えたけど個人的には結構いい題材やと思っているので、おすすめしときます。
同時期に出た狐は人気なのに。象は鐙?鞍?で豪華な模様付けれる分、配色工夫できて面白いのではと。
象の復活と、海産物系の嵐と予想。どちらも期待が持てるなぁ。

電飾については、規制がどうだとか言う部分がよくわからんし、専門外なのでよくわからん。
ただ、発電機を使うことになれば、今まで以上に蛍光灯が使われるようになるはず。
蛍光灯は暖色に使うより寒色に使ったほうが綺麗やと個人的には思っているので、寒色系の行灯の配色が高く評価されることになるのではと思う。
逆に暖色に対してうまく蛍光灯をハーモライズさせれば、それは凄いことやと思う。
55th大賞くらいか、蛍光灯と暖色のうまい組み合わせは。(55th大賞は、確か蜘蛛の部分にも蛍光灯を使用していた・・・うろ覚えなので間違っていたら教えてください。)

電飾について書いたし、配色について書くかと思って気付いたのが、配色にも年ごとの傾向とかあるんやろうか。
ざっと見てみたけど、多分あんまり無いと思う・・・。
コレって、配色が他の要素に比べこだわられてないからなのかなぁと思った。どうなんやろう?
とりあえず、大賞の影響で綺麗な水(青・寒色)を使った行灯がいくつか出てくるのかなぁといった程度。
個人的には、衣等のワンポイントにちょい濃いめの紫を推しておきます。
淡い紫やなくて。しかもあくまでもワンポイント。
あんまり見たこと無いから、印象的で映えると思うねん。試してくれるクラス募集中。
57thの衣は色数が少なくて、ちょっと不満。(3-3の女の着物はその中で別格に良かったと思う。)

ダラダラとした文章やけど、2007年行灯の傾向と対策はこんな具合やと思う。
武器が格段とカッコヨクなればいいな、と。

『2007年オススメ題材』

やっとメインです。箇条書きでさくさくと、オススメの題材をメインからワンポイントまで挙げていこうかと。
参考にして下さい。
別に今年コレが流行るとかでなく、こういう行灯見てみたいな的願望も少々含まれてます。気楽なOB身分ですいません。
上に書いたものも改めて書いてるので、重複あります。ご了承下さい。

・象
謎の消滅を遂げた象。
評価も高かったし、消える理由がそれほど見当たらないので、推しておきます。
象の怒りみたいなものをうまく表現できれば、やっぱり迫力は相当やと思うねん。
色数増やすのが大変かと思うけど、飾りを付けるとか、色塗りを工夫する(54th2-4の象)とかでこの問題をカバーすれば、後は配置をどうするかだけなので、面白いのでは。

・蟹、ザリガニ
甲殻類。
結構、カッコイイと思う。でも、コイツら余り水と絡ませづらい海産物系なので(地上を歩いてるイメージが強いやん?)、さっきの今年は水が来るという予想からは少々外れてる。
自然な赤が出せるか、行灯全体が真っ赤になってしまわないか。コレが最大のネック。針金は意外とどうにかなるでしょう。(適当なこと言ってすいません。)
赤に対して、さっき言った紫とか、青とか、黒とか、何色か知らないけど、何らかの色でうまく模様を入れることができればイイ感じ。

・人魚
海産物系+女ってことで。構図が難しそう。人魚はどこまで描くか。
成功すれば超幻想的な、素晴らしい行灯になるかと。

・馬
1年生向けに。1番顔が作りやすい動物はコイツやと思う。顔は大きめに。ポンイトはそれくらい。
構図は結構使い尽くされている感あるかも。小物で他との違い出すなり、多少の工夫があると吉。
1年生にそこまで求めるのも酷かも知れないけど、57thで成功したばかりなので。

・水
何度も書いているけど、大賞見ればわかるように、水ってなかなか綺麗やねん。
2年生とかは、こういった所(メインの題材以外の所)で実力発揮できるかが、結構賞取れるかどうかの境目やと思う。

・火と水の対比
上と似ているけど、コレは前々から考えていた構想で、火も水も単体では頻繁に使われる割に、両方取り入れた作品は行灯では今まで無く、コレは57th大賞が初めて取り入れた手法です。ねぶたではあったけど。(昔調べた。)
個人的には、57th大賞は水の印象が強すぎ、火の方はイマイチやった・・・というか、うまく対比という部分が出せていなかったと思う。火が余り印象に残らなかったり。
火と水という欲張りな組み合わせを、どこかのクラスに成功させて欲しいと思う。

・盾
コレはなかなか適用が難しいけど、こういった小物にこだわりを持つ職人を俺は待っているぜ。
針金も単なる板やなくて、凹凸とかがあってという具合に・・・と想像するだけでわくわく。

・赤い鉄砕牙
犬夜叉知らない人用。
要は色付いた剣。剣は食傷気味、他の武器に期待とか散々言ってるけど、それでも剣でなきゃダメなんだ!! というクラスも当然出てくると思う。で、毎年通り適当に形作って水色に塗って・・・。ちょっと待った。
模様入れたりといった工夫も一部見られるけど、個人的には大胆な色替えの方が楽でしかも効果的やと思う。模様も単色で入れるだけで結構十分だったり。
あんまり剣にコテコテの模様を入れない方が手間的にもいいのではと思っての提案。
関係無いけど、マンガとか参考にするのは有力。特に武器とかは。個人的には、下手な図鑑よりも優秀かと。
過去に鎧で図鑑を盾に構図変えられて泣いた経験が。写真が絶対と信じ込むとかどうかと思う。感性のすれ違いって言ってしまえばそれまで。
サイト用の壁紙サイトを配色の参考にしたりもしたなぁ。

・細身の剣
ねぶたではよく見られるけど、北高行灯では(恐らく)電飾上の問題等が立ちはだかって実現していない。
ごっつい武器もいいけどさ。

・鎧
個人的には、最近の衣には不満が多いです。
ねぶたと北高行灯って、部分的にはかなりいい勝負してると思うけど、いくつかどうしても勝てないなと思う部分があって、
最近の衣ではねぶたクオリティとの差が・・・ということで、むしろ鎧はどうだろうという提案。
衣はうまく躍動感出せればホント使い勝手ええねんけど、と衣のこともフォローしときます。
鎧の良さはパーツのかっこよさ。かっこよければだいたい全て良し、です。原色ばかりやとガンダムになるので注意。

・西洋の騎士
かなり上と一緒な感じですが。
顔とか覆われていても、場合によってはオッケーやと思うねん。あの、全身同じ色の鎧に覆われた騎士を俺はイメージしてます(色は黒が第一感)。わざわざ顔隠さなくてもいいか。
武器はランスかハルベルトあたりで。
かなり配色のセンスが必要とされそうですが。
どこに色を入れていくのか。そもそも顔無いとか無理なのか、さすがに。
1番言いたいことは、和や中だけでなく、洋の世界にも行灯の可能性はあるのでは、と。
関係無いけど、wikipediaの武器・兵器の項目は優秀かと。

・羽閉じた鳥
突いてる鳥。あえて羽を開いていない瞬間を行灯にしてもいいと思うねん。
別に羽って外側もカラフルやし。向きとか工夫すれば閉じていても十分羽見せ付けられそうやし。
コレと人一体やと空間埋まらなさそうな気がするので(あくまでも適当な予想)、更に何か他の題材を付け加える感じかな、と。

・妖怪/悪魔
この手の類のものって、無い気が。(どっからが妖怪なのかという線の引き方も難しい・・・。)
俺の言う妖怪は絵的には寄生獣、悪魔はデスノートのリュークをイメージしてます。相変わらず例えにマンガを持ってきて申し訳ないねんけど。
昔って、本気で妖怪の存在とか信じられていたわけやんか。歴史物を題材として扱う以上、妖怪ってのも十分ストライクゾーンやと思うねん。悪魔も同様に。
かなり針金の腕が問われそう。自信ある方、どうぞ。

・楽器
去年のテーマが『奏』やったからどこかのクラスがやるかなと予想してたというのは嘘。
・・・あ、雷神の太鼓があったか。笛とか、もっと演奏目的な楽器(??)もアリやと思う。

・船
何度か試みられた題材やけど、まだ決定版が現れていないので。
構図に組み込んでも、メリットが余り無かったりもする。色も地味で。そこを工夫できると面白いと思う。波に乗っかっちゃって舳先が真上向いてるとか。

・祈り
急に壮大なテーマですが。行灯って、基本的に戦いの図やん。最近、戦いをテーマにしない行灯はだいぶ増えていると思うけど。
あえてテーマは戦いでは無く、祈り。戦士が戦わずに、剣を置いて、両手を合わせて、何かに縋る姿。
その行灯を見ている人全てが救われそうな、そんな絵が、見てみたいなぁ、と。
もう少し具体的な図が頭の中にあるけど、それを書くのは野暮な気がするのでこれくらいにして。

オススメ題材というよりも、俺個人が気になる題材の方が多い気が・・・。
2年の時に反対されて洋モノの模様を入れることができなかった過去があるので(めっちゃ後悔。なぜもっと押さなかった)、どうも思考がそっちに寄ってしまって。
昔考えてた案のうちの半分も出せてない気もするけど、今の俺がオススメする題材はこんな感じです。
やっぱり最後は好きなもの作った人間の勝ちかと(笑)

繰り返しになるけど、今年の北高行灯流行色予想は、淡くない紫。以上。

書き終えて。

急に思い立って数時間で書き上げたので完成度が高いとは思えないですが、1、2年生の構図作成のヒントになれば幸いです。
え、3年は・・・もうできてるやんなぁ?
今更俺の言うことに耳傾けているようではちょっと。慌てて下さい。それでは。

書き足し。07/05/14

このページについての説明が不足していたように思うので付け加えます。
「オススメ題材」と銘打ってはいるものの、正確なニュアンスは「奇抜系行灯のすすめ」といった感じやろうか。
このページを見た1年生に誤解の無いようにこの部分はちゃんと言っておかないといけないなと。
基本となるのは、行灯ギャラリーなどで多く見られる題材やと思う。多く作られるのには理由がある。
ここに挙げた作品は、新しい可能性を開こうとするもので、基本を理解しない上でこのような応用に走ることの無いようにして欲しい、というか、高確率で痛い目に合うので気をつけてください。
別に1年生がこういう題材にトライしちゃダメということは無いねんけど、積極的に奨励していると取られるとマズいので・・・。
ちなみに57thの1年の金銀はオーソドックスな題材、銅は奇抜系に分類される狐(だいぶ多くなってきたので、どれくらい奇抜かは微妙)であったりと、
奇抜系がいいとか悪いとかいうことは多分無い。
個人的には、ここまで話しておいて、1年はそれほど何を作るかで賞に大きな影響出たりしないと思っているので、作りたいものを作ることが大事やと思っている。
結構、針金の技術とか電飾とか色塗りとか、何かが突出しているクラスが金賞を取るように出来ているように思うねん。(複数突出していれば、「名作」の仲間入り)

かなり話が逸れたけど。
せやから、時期的内容的に、恐らくこの文章は2年向けやねん。
部分部分、1年3年にも参考になる部分は多くある(といいなぁ)と思うねんけど。
読み手を意識して書くのは難しい。(そもそも書くのが難しい)

今日、政治経済学2が余りに退屈なので、象を使って構図考えてみるかーと思って机に落書きしてみてん。
なんでこの題材、あんまり使われへんのやろと思うだけで、実際適当に書いたりとかもしてなかったし・・・(少々怠慢)。
それで、書いてみた感想。
ムズい。
象をどう配置させるかが難しい・・・。
図体でかくて柔軟性ゼロ。結構置き方が決まってくるから、パターンが少ない。意外やった。
改めて55th2-6の象を見て考えるわけやけど。・・・この構図、もしかして相当凄いのかも、と3年がかりで気付いた。

象と戦わせるのか、象と一緒にって感じにするのか。コレも重要なポイント。
後者は馬と同じ感じとイメージしてもらえれば。要は乗ったり。
結構、戦わせるのは難しいねんなぁ。絡ませづらいかったりで、その点も含めて3年がかりで「すげぇ!」とか言ってるわけで。笑
この配置は1つの答えと言える。うん。
俺が一生懸命考えて割と挫折したのが、人を乗せる構想。馬よりも上で詰まってしまう(または象の顔が低くなる)ため、難しい。
ただ、なんとか可能という結論に至ったが、うん、結構大変。
何か、すぽっと収まる方法がありそう。相変わらず、考え始めてみると、なかなか魅力的な題材やと思った。
配色で工夫のしがいがあるっていうのが、そそられる。
今日のところはこの辺で。書き足し、またあるかも。